304板屑&ダライ屑

304系とは・・・
「18−8ステンレス鋼」の事をここでは指します。JIS規格上で、”SUS304”という名称ですので、
簡単に”304”という呼び方をしています。場所によっては「18−8」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
”SUS”の記号はsteelのS、special useのU、stainlessのSからとったものです。”サス”と呼びます。

本を見てみると・・・
「ステンレス鋼のステンレスというのは、stain(よごす、よごれる)にlessをつけたもので、”よごせな
い、よごれない”という意味です。鉄はさびてよごれるものという前提に対して、いつまでもよごれな
い(さびない)というこです。むかしは”不銹(ふしゅう)鋼”ともいっていました。」
-技能ブックス(20)/金属材料マニュアル-

成分は・・・
ステンレス鋼の成分は、Fe(鉄)・Cr(クロム)・Ni(ニッケル)が主な成分です。18%Cr・8%Niの
合成で残りがFeとなって(かなり大雑把です)います。ですから、先ほどの「18−8」の呼び名は成
分比率からの呼び名となっています。

その他・・・
実はよく間違える方が多いのですが、”ステンレス”とは”18クロムステンレス鋼(以下18Cr)”や
”13クロムステンレス鋼(以下13Cr)”も”ステンレス”の仲間なのです。(クロムの説明は別ページ)
材料を買うと分かるのですが、同じステンレスでも価格に大きな差があります。なぜこのような事
になるのかというと成分中のNiは希少金属で、この値段の上下によって、製品・スクラップの価格が
変動してしまうのです。

ここではスクラップの観点から、価格の順番をつけると・・・
18−8ステンレス鋼 → 18クロムステンレス鋼 → 13クロムステンレス鋼
となります。

では、見分け方ですが。見た目ははっきり言って混在しているとはっきり分かりません。一番の方
法は磁石をつけると、Cr系は磁石にくっつき、18−8は磁石につきません。(場合によりますが・・・)

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